イギリス子育てレポート

イギリスで子育て奮闘中。調べたこと、やってみたこと、感じたことをレポートします。

赤ちゃん主導の離乳食Baby-led Weaning (BLW)をやってみた話

前記事は脱線しましたが、最初から手づかみ食べを推奨している赤ちゃん主導の離乳食の進め方、Baby-led Weaning (BLW)を引き続き紹介していきたいと思います。

 

yumih.hatenablog.com

 

私がBLWをやってみた理由

娘の離乳食は5か月から日本の離乳食本を参考に始めました。10倍粥をちょっとずつ増やしていって、ドロドロにした野菜をちょっとずつあげて、6か月入ったら豆腐や白身魚もあげるようになって、という段階までスプーンであげていました。少しずつ食べられるものが増えるのが嬉しかったし、アレルギーもなくよく食べてくれるので楽しく進めていました。

そんな楽しい離乳食タイムが変わったのは6か月前半、スプーンを奪って自分で食べたがるようになりました。一度つかむと絶対に離そうとしない娘。もう1本スプーンを渡すとか、色々対策を考えてみたけれどあまり効果はなし。毎回離乳食タイムにはスプーンの奪い合いになって、食べ物は口に入らずにあちこちに飛び散るようになりました。

食後は毎回、娘の顔も手も髪の毛も拭いて、服は全とっかえで、床もテーブルも椅子も掃除して、段々離乳食タイムがストレスになっていきました。食事中も空のスプーンをくわえて離さない娘にイライラしてしまう私。このなんじゃ娘も食事を楽しめない・・・このままではまずいと思って試しに始めてみたのがBLWでした。

 

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スプーンおいしい、絶対離さないもんね!

 

参考にしたのは、BLWといえばこの本!とあちこちで紹介されているこちらの本です。この記事もこの本を元に書いていきます。
 

Baby-led Weaning: Helping Your Baby to Love Good Food

Baby-led Weaning: Helping Your Baby to Love Good Food

 

 

BLWの始め方

授乳は離乳食の前に

前記事にも書きましたが、この著者は大げさなくらいスプーンで食べさせることを否定していて、最初から手づかみで食べでスタートします。6か月頃、サポートがあれば真っすぐ座れるようになったら、家族が食事をしているところに一緒に座らせてスプーンやマグで遊ばせておき、自発的に食べ物に手を伸ばすようになったらスタートです。

最初のうちは、栄養を摂取するために食べ物を口に運ぶというよりも、色々な味や形の食べ物に触れて、食事は楽しいものと理解させるために食べさせます。

でも、お腹が空いていたら楽しめません。また、まだまだ栄養は母乳かミルクから摂らないといけません。なので、食事は授乳の後にあげます。私は離乳食あげてから授乳が普通だと思っていたのですが、イギリスだとこれよく言われているみたいです。でも、母乳かミルクでお腹いっぱいになってしまうから、「全然食べてくれないよー」と悩んでいる友達もいました。

でも、BLW的にはほとんど食べられなくて良いようです。栄養は母乳やミルクから摂れているから食べる量は関係ないとのこと。とにかく、赤ちゃんが食べ物に興味を持って楽しんでくれればいい、と考えます。しばらく続けていくうちに、段々と口に運ぶようになっていき食べるのが上手くなって、自然に体が必要とする栄養が増えるのと同じペースで摂取できる食べ物の量も増えていく、というのが基本の考え方です。

 確かに、スプーンであげても最初は小さじ1杯からスタートして、わずかな量しか食べません。でも、食べるようになってくれるまでは忍耐が必要かもしれません・・・。最初うちは日本の離乳食本を参考にスプーン食べでスタートした私なので、上の友達にも「私は授乳の前に食べさせてるからどんどん食べるよ」なんてアドバイスをしてしまいました。その子は、そうしたら沢山食べるようになった、と後で喜んでいましたが、BLW的にはそうまでして食べ物をこの時期に食べさせる必要はないと考えるようです。

 

手指の動きの発達

生後6か月の赤ちゃんは、指で物をつまむことはまだできません。手のひらでつかむことしかできません。手でつかむことができても、手の中にあるものを口に入れるために手のひらを開く、ということもできません。なので、手でつかんだときに手のひらからはみ出すくらいの大きさの食べ物を用意します。

はじめは手のひらからはみ出した食べ物しか食べられない赤ちゃんも、しばらくすると指を開いて食べることを学びます。9か月頃になると、親指と人差し指で小さなものをつまむこともできるようになります。

書いてあった通り、最初はこぶしの横からはみ出した食べ物しか食べられなかった娘は、親指側から食べてみたり、器用に腕を動かして小指側から食べてみたりしていました。それが、いつの間にか人差し指を開くようになり、中指も開くようになり、上手に手の中の物を全部口に入れられるようになっていきました。この手指の動きの発達は目を見張るものがありました。毎日ぐんぐん上達していくのを見られて嬉しかったです。

 

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はじめて自分で食べたニンジン

 

何を食べさせるか

日本のようにお粥からという指針はありません。最初は野菜などそのままの味を、と思いますが、BLWでは喉に詰まらせやすかったり塩分、糖分、脂肪分が高いものでなければ、最初から親と同じものを塩コショウを避けて与えて良いとしています。アレルギーに関しても家族にアレルギー歴がないなら、6か月より遅らせる必要なしというスタンスです。

 

長くなってきたので、具体的にどんな食べ物があげられているかは次回に続きます。


 

公共の場所での授乳、イギリスの場合

年明け早々、日本のメディアではベビーカー問題に続いて公共の場での授乳の賛否が取り上げられているようですね。職場の他の日本人お母さんから話を聞き、こちらのブログで内容を読みました。

suminotiger.hatenadiary.jp

 

日本で子育てをしていない海外在住者にしてみると、こういう話を聞くたびに、日本は本当に子育てしにくい国に見えて一時帰国するのが心配なります。でも、去年の一時帰国の際はかなり緊張して行ったのですが、一度も嫌な経験をしなかったどころか、お店の人やバスや電車で乗り合わせた人、すれ違った人にまで、可愛い可愛いと言ってもらえて、「実際はみんな優しいじゃないか」と肩透かしを食らったような気分にさえなりました。

そのときはショッピングモールのフードコートやファミレスでもケープをつけて授乳もしました。日本人のことなので、本当は不快に思ってても誰も何も言わなかっただけなのかもしれません。まして外国人の夫が一緒にいたら言いにくいのだろうな。それを逆手にとっていた自分もいます。その場で声を上げにくい文化があるから、インターネットなどの場で議論が大きくなるのかもしれない、と感じました。

公共の場所での授乳についてのこういった議論、イギリスではあまり耳にすることはないけど実際のところどうなのだろう、と疑問に思ったので少し調べてみたので紹介したいと思います。

 

公共の場所で授乳する権利

まず、授乳を理由にサービスを提供しなかったり退出を求めたり、授乳を止めるよう要請するなど、授乳を否定する行動をレストランや店などの施設がとることは差別にあたるとして、法律で禁止されています。

Breastfeeding in public places | Maternity Action

 

法律のおかげなのか、人々があまり気にしない文化だからなのか分かりませんが、周りのお母さん達も堂々とカフェやレストランで授乳をしているし、私自身も当たり前のことのように授乳してきました。さらに、イギリス人ママ達はケープもあまり使わないです。赤ちゃんによっては嫌がるし慣れるまで練習が必要だからなのか、わざわざ買う必要ないと思ってるのか。大判のガーゼをかぶせている人も見たことがありますが、ほとんどの人が上手く赤ちゃんの体で見えないように授乳しています。このニュースの記事の左の写真のような感じです。

www.telegraph.co.uk

これはロンドンの高級ホテルのレストランで授乳し始めたら、スタッフにショールを被せるように要求された、という約2年前に起こった話。ショールをしていたほうが反対に目立つ、というのがこの女性の主張です。最終的に他のお客さんから苦情がでないならショールをしなくても良い、ということになり、誰も苦情を言わなかったからそのまま授乳したようです。

この一件の後、授乳姿を隠すように要求したこの高級ホテルに対し抗議活動が起こったり、政治家が公共の場所での授乳をサポートする発言をするなど話題になったようです。

www.theguardian.com

イギリス人女性達、強いです。彼女たちが戦ってきてくれたおかげで、今まで私が安心して外で授乳できたのだな、と思います。日本もそうなって欲しいと思う一方で、同じやり方を日本でしたら反対に反感を買って赤ちゃん連れの印象が悪くなってしまう気もします。

 

授乳に関する意外なアンケート結果と政府の対応

では、一般に授乳に対する人々の意見はどうなのでしょう。ある政府の記事が次のような数字を挙げています。

New mothers are anxious about breastfeeding in public - Press releases - GOV.UK

  • 女性は公共の場所でも快適に授乳できるべきだー48%
  • どこでも授乳は受け入れられるべきだー44%
  • レストランでの授乳は受け入れられるー57%
  • 公共交通機関での授乳は受け入れられるー51%

これは思っていたよりも反応が悪いです。まだまだイギリスでも公共の場所では授乳を快く思っていない人がいる模様です。ただ、72%の人が公共の場所での授乳をサポートすると回答してはいるようなので「場所をわきまえて欲しい」というところでしょうか。

 

この状況を政府は改善していきたいと考えているようです。世界的に見てイギリスでは母乳育児する人の割合が低いと危惧されています。

同じ記事によると、74%の女性が母乳で育て始めるのに、6~8週間後には47%に落ちるそうです。さらに、別の記事によると最初の6週で諦めてしまう人の80%は続けたかったけれど続けられなかった、とのこと。その理由の一つとして、公共の場所での授乳に対するネガティブな反応が挙げられています。

www.theguardian.com

私の周りの月齢が近い赤ちゃんがいるママ友達も、みんな生後半年経つといつのまにか母乳からミルクに切り替えていました。イギリスには日本のような母乳神話もないので、産前のように出かけたいのに2、3時間おきの授乳をカフェやレストランで簡単にできないのであれば、諦めてしまう人が多いのは理解できます。せっかく母乳育児を始めたのに、そんな風にやめてしまうのは残念なことです。

イギリスにも授乳室はありますが、十分に整備されているとは言えません。授乳室がもっとあったとしても、「授乳したいなら授乳室に行け」と個人の行動を制限するのは間違いなくこの国の人には受け入れられません。なので、公共の場所での授乳を推進する政府の方針は納得がいくものです。

推進しているので当然のようにNHS(国営医療サービス)が外出先での授乳についてのアドバイス記事を書いていて、その中には「もっと多くの人がすれば、もっと普通のことになる」とあります。私もその言葉に同意で、当たり前のことになって欲しいと思います。こういうことは小さな積み重ねの結果なので、私自身も外で授乳したことで公共の場所で授乳がより一般的になるよう少しでも貢献できたのなら本当によかったです。

Breastfeeding in public - Pregnancy and baby guide - NHS 

 

個人の自由と社会の調和

以上が、私が調べたイギリスの状況です。予想外にまだ改善の余地ありのようですが、少なくとも法律で保護されて政府も推進しています。少なくとも「受け入れられるべき」という考えがあります。

イギリスは歴史的にも個人の自由と平等のため戦ってきた国なので、女性たちが公共の場所で授乳する権利も勝ち取ってこれたのも分かります。でも、周囲との和を大切にする日本で、平等に扱われる権利があるべきと正面から衝突したら、やはり問題が起こってしまうでしょう。

 

必要以上に(と、少なくとも私は感じる)周りを気にする日本の風潮を息苦しく感じ海外に出た私ですが、そのおかげで日本にはいいところが沢山あることも分かります。ゴミ一つ落ちていない駅や、誰も電話で話していない電車の中にいると、日本はすごいと思います。大多数の人が自分個人のことよりも社会全体のことを考えているからだと思います。(そうしないといけないという社会的プレッシャーもあると思いますが。)

でも、例の新聞に投書した大学院生がケープで隠して授乳している人にさえも目のやり場に困ると感じるようなほどに、気を使わなくてもいいのではないでしょうか。授乳していたって、他のお客さんと同じように扱ってくれればいいような気がします。何か頼まれたら可能な範囲で対応すればいいのではないでしょうか。私たち子連れも、自分が子供を連れているからと特別扱いを期待してはいけないと思います。小さい子供がいるために気にかけてもらえることを、当たり前と受け取らないで感謝しないといけないと思います。

 

だから、負担になるほどの気遣いはしなくていいから、多少のことには目をつむって欲しい、というのが私の考えです。これは日本よりずっとイマイチなイギリスのサービスに慣れてしまった海外在住者の戯言かもしれませんが。

娘はもう卒乳したので次回の一時帰国のとき私はもうこのことに悩む必要がありませんが、いつか2人目ができて日本に行くことがあったら、そのときには状況が少しでも良くなっていることを願います。

最初から手づかみ!?イギリス式離乳食

離乳食に見えるお国柄

日本とイギリスの子育て情報で一番違いがあるのは多分離乳食です。日本語の離乳食本を見ると、1、2ヶ月毎に食べさせていいものが少しずつ増えていって、お粥の炊き方が少しずつかたくなって、1日の食事の回数も慎重に慎重に1回から3回にしていく。とにかく慎重!みんな本当にこんなに細かくやってるのでしょうか?

特にタンパク質は慎重で、私も真似して豆腐からスタートしてお魚をあげて、お肉は鶏肉の脂身が少ない部分からってやってたら、7ヵ月頃こっちの保健師さんに「6ヵ月過ぎたから、お肉は何でもあげていいのよ!」と言われてビックリ。時期は個人差があるだろうけど、消化しやすいものから順番に試してみるに越したことはないように感じますが・・・。なんでもきっちり慎重な日本と、ゆるゆる適当なイギリス。何でもそうですが、離乳食もそんな感じです。

 

そして、日本の食卓に欠かせない大切な食材お米、日本では10倍粥に始まって軟飯、普通のご飯と離乳食を進める指針の一つみたいになっていますが、イギリスでは単なる食材の一つでしかありません。ただ、消化がいいから離乳食向きであるという認識はあるようで、baby riceというものが離乳食初期から食べられるものとして売られています。元植民地インドの影響で色々な種類のカレーが食べられるイギリスでは、大人が食べるお米は、バスマティ米(Basmati rice)と呼ばれるタイ米のような細長くてパラパラしたものが、カレーのお供で最も一般的です。でも、離乳食用のbaby riceは日本のお米のように短くてべちゃっとしているようです。

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このbaby riceが日本のお粥と決定的に違うのは、ミルクと混ぜてrice puddingとして食べること(イギリスでpuddingというと、デザート一般を指し日本のプリンとは全く別物です)。でも、ご飯とミルクという組み合わせがどうしても私には受け入れがたく、日本のお米も常備してあるので、結局baby riceを試すことはなかったのですが。ただ、日本のお粥が離乳食でも主食になるのと違って、baby riceをにんじんやじゃがいもなどと並んで離乳食初期に食べさせてみましょう、という程度です。

 

手づかみ食べ推進イギリス式離乳食

さて、そんなイギリスの離乳食ですが、日本式のようにドロドロにした食べ物を親がスプーンであげる、親主導のspoon feedingは古いやり方と考えられています。親が目の前に何種類かの食べ物を並べ、赤ちゃんが自分で好きなものを選んで食べる、赤ちゃん主導の離乳食baby-led weaning (BLW)が、より良いやり方という考え方が広がってきているようです。日本式でも9ヵ月頃から手づかみ食べを推進していますが、イギリスではもっと早くから、人によっては最初から全部手づかみ食べ。どこまで徹底的にスプーンを使用しないかは人それぞれだけど、基本的に手づかみ食べのほうが良いという考えが浸透しているようです。

できるだけ和食を食べさせたいから、離乳食は日本式で進めたかった私。10倍粥なんて手づかみじゃ無理だし・・・。そんなにも赤ちゃん主導で進めるのが良いのか、BLWの第一人者Gill Rapleyの本を読んでみました。

 

Baby-led Weaning: Helping Your Baby to Love Good Food

Baby-led Weaning: Helping Your Baby to Love Good Food

 

 

スプーン食べは本当にダメ?

この著者、最初から激しくスプーンで食べさせることを非難していて、あまりの激しさに反対に身構えてしまうほどです。非難している内容としては、

 

  1. 嚙む力が育ちにくく、発語や消化器官の発達に影響を与える
  2. 自分で口に運ぶより丸呑みしやすい・えずきやすい
  3. すぐに飲み込めて早く食べられるから必要以上に食べてしまう
  4. 早い時期から離乳食を食べすぎてしまい、より栄養豊富な母乳や粉ミルクの摂取が減ってしまう
  5. 食べさせられるのは赤ちゃんにとって楽しくない

 

というもの。1つ目の指摘は、ドロドロからツブツブを1、2か月毎に徐々に大きくしていく日本式なら、問題ないような気がしました。楽しくない、というのは本当かもしれないけど、それ以外は本当なのか単に不安を煽られたような気分になりました。特に気になったのは「食べすぎる」という点。5歳児の約10%が、10歳児の約20%が肥満という問題を抱えているこの国で生きていくので、悪い食習慣を身に着けてしまうのは出来るだけ避けたいものです。

 

でも、本の中に上の内容について科学的に実証された根拠は書かれておらず、本当に絶対スプーンだめの?大げさなんじゃない?という印象が否めません。そういう傾向はあるのかもしれませんが、スプーンで食べさせていたから絶対に食べすぎる訳ではないだろうし、嚙む力は細かい日本式離乳食の本に従って徐々にやっていくほうが良いだろうと判断し、娘の離乳食は10倍粥でスタートしました。

この本、この後ぎょっとする内容がどんどん飛び出してきます。絶対日本式のほうがいい!と意気込んではじめての離乳食をスタートしました。が、試行錯誤の結果、結局ある程度この本を参考に離乳食を進めることになったので次回詳しく書いていきたいと思います。

小さい赤ちゃん向け英語の絵本

最近、娘がちょっと長めの絵本も最後まで聞いててくれるようになったり、読みたい本を選んでくれるようになって、読み聞かせが楽しいこの頃です。

 

 一番のお気に入りはイギリスでも大人気はらぺこあおむし。毎日のようにこれを選んでくるはらぺこお嬢さん。英語も持ってるけどできるだけ日本語で。

はらぺこあおむし エリック=カール作

はらぺこあおむし エリック=カール作

 

 

最近イギリスで流行ってるのはこの本。

We're Going on a Bear Hunt (Panorama Pops)

We're Going on a Bear Hunt (Panorama Pops)

 

 

図書館の朗読会でもよく使われているし、本屋さんに行くと色んなサイズの絵本から熊のぬいぐるみまで大特集されていたり、テレビ番組にもなってます。

youtu.be

このビデオ、作者自らが朗読してくれて楽しいです。何回も同じ展開を繰り返したり、色んな音をたてたり、赤ちゃんが好きな要素が詰まってる感じです。でも、すこーし長いんだな。娘は大体途中で飽きちゃうのです。

 

日本語の豊かさと英語の絵本

小さい赤ちゃん向けの絵本って英語だと良いものがなかなか見つけられなくて、日本語のほうがいいなぁ、と思います。なぜなかなか見つけられないかというと、英語の絵本はストーリー重視で、ある程度の長さのお話を聞けるようになってからじゃないと無理だなぁ、というものが多いから。1歳未満の赤ちゃん、ストーリーを楽しむというのはちょっと難しい。長すぎるとじっと座って読んでもらっているのに飽きてしまいます。図書館でも本屋さんでも、長すぎて娘にはまだ早いなぁ、という本ばかり。なかなかこれ!っていうのに出会えません。

日本語の絵本は、ストーリーがない短いお話でも擬音語を使ったりして小さい赤ちゃんが楽しめるようになっているものが沢山あると思います。『がたんごとん』とか『いないいないばぁ』とか、ちょうどよく短いですよね。生後2か月で入眠儀式として読み聞かせをしていたときは、ゆっくり低い声で日本語の短い絵本を読んであげるだけで落ち着くような感じもしました。

 

日本語の赤ちゃん向け絵本は、かわいくて味があってそれぞれ特徴的な絵に、日本語の音を楽しめるようになっていると思います。対して英語の絵本は、絵柄が飛び出したり、隠れてる部分をめくってみたり、違う素材の部分があって触ってみる、というように、仕掛けで楽しませようというものになってくるようです。日本語の絵本を中心に読み聞かせしている我が家ですが、何冊かやっと見つけたお気に入りの英語の本もあります。小さい赤ちゃん向けの英語の絵本を探している人向けにまとめてみます。

 

That's Not My Donkey

That's Not My Donkey... (That's Not My...)

That's Not My Donkey... (That's Not My...)

 

どこの本屋さんにも置いてあるし、違う人からプレゼントに2冊ももらってしまったので、たぶん定番なのであろうこの本。ろばの体の色んな部分が、ページごとにフワフワだったりボコボコだったり触れるようになっています。

That's not my donkey. Its XXX is too XXX.

というフレーズをひたすら繰り返すだけで小さい赤ちゃん向け。指しゃぶりした手で散々触ったので、フワフワのはずのたてがみはカピカピです。ロバ以外にも色んな動物の他、妖精も見たことがあるし、クリスマス向けにエルフなんかもあります。

 

Dear Zoo

The Pop-Up Dear Zoo

The Pop-Up Dear Zoo

 

動物園にペットを送ってください、とお願いしたら色んな動物が送られてくるというお話。こちらは飛び出したり、めくってみたりする絵本ですが、色んなバージョンがあります。私たちが持っているのは飛び出す仕掛けのもので、手で物をつかめるようになってきた頃に買ったら大ヒットでした。喜びすぎてちぎりそうになるのが問題ですが・・・。

Lion! He was too fierce. Giraffe! He was too tall.

みたいな感じで、動物の名前とその動物の特徴を表す形容詞がどんどん出てくるので、小さいときから英語教育を、という人におすすめです。

 

Bear and Hare: Where's Bear?

Bear and Hare: Where's Bear?

Bear and Hare: Where's Bear?

 

 これは仕掛け絵本じゃなくてやっと見つけた短い目の絵本。くま(bear)とうさぎ(hare)がかくれんぼするお話。ほっこり可愛い内容です。かくれんぼ以外のストーリーもあります。

かくれんぼしてる間に、'One, two, three, four...'と数字を数えるシーンが何回もあるので、英語のお勉強の第一歩になるかも?

 

沢山Amazonのアフィリエイトリンクを貼りつけて、広告のような記事になってしまいました。個人的には、便利で安いAmazonでピンポイントに本を買うよりも、ふらっと入った本屋さんでの出会いを大切にしたいし、そんな本屋さん達がつぶれて欲しくないのでAmazonで買い物はしないのですが、本の表紙もタイトルも一発で表示してくれるアフィリエイトリンクは便利で愛用してしまっています。

もし、イギリスに来て英語の絵本をお土産に買いたい、というような方は、Amazonで買うよりもWaterstonesという素敵な本屋さんがイギリスで全国あちこちにあるので、そちらに足を運んでみるのをおすすめします。

生活リズムと夜泣きの関係

私の周りのイギリス人ママ達は、結構みんな夜泣き対策として、赤ちゃんの生活リズムを整えるようにしている、ということは以前書きました。

 

yumih.hatenablog.com

 

このブログに書いてきた通り、私自身もかなりきちんとやっているほうだと思います。たまにスケジュールを崩すことがあっても、そんな日が何日も続かないように気をつけて、3日以上スケジュール通りじゃなかったことは、ほとんどなかったのではないかと思います。

でも、特に生活リズムを意識してなくてもよく寝る赤ちゃんもいるみたいだし、娘がよく寝るのが毎日の決まったスケジュールのお陰なのか、たまたまよく寝る子なだけなのか、実験して不眠になったら困るので不明でした。

ですが、今回の休みの間にやっぱり毎日のスケジュールが大事ということを、身をもって感じました。はい、何日も普段のスケジュールを無視してていたら毎晩夜泣きするようになってしまいました。そして、また元の生活に戻ったらいつものよく寝てくれる娘に戻りました。

 

最近の生活

現在、13カ月の娘の1日のスケジュールはこんな感じ。もう何カ月もあまり変わってません。

7時   起床・朝ご飯

9時半  30分昼寝

10時  起きておやつ

11時半 お昼ご飯

12時半 2時間お昼寝

15時  おやつ

17時半 晩ご飯

18時半 お風呂

19時  就寝

 

預け先にもこのスケジュールを伝えてあるので、多分大体この通りにやってくれてるはず。最近読んでるこの本によると、そろそろ朝寝を短くしていって、18ヶ月頃までに朝寝をなくしていくというのが理想的な生活のようです。

The Contented Toddler Years

The Contented Toddler Years

 

 

休みの間は長くお出かけすることが多く、特に午後の昼寝をないがしろにしていました。お出かけするのはいつも朝の昼寝の後で、出先で一緒に昼ご飯を食べて帰ってくると午後2時前、なんてことが普通でした(その間に車やベビーカーで寝てくれることは稀)。帰ってから慌てて寝かしつけて4時位まで寝かせておく、なんてことが普通でした。それでも、夜7時には寝てくれてたので、このくらいのズレは問題ないんだなぁ、なんて甘く見ていました。

また、朝寝の前に出かけた場合は、いつも車の中でも30分寝てくれましたが、午後の昼寝はなかなか外出先だと寝付けないことが多く、車でもベビーカーでも寝てもせいぜい40分位で起きてしまうのです。なので、帰省のための車移動した日は、どうしても十分なお昼寝をさせてあげられませんでした。

出先では上手く眠れないことが分かっていたので、午後の昼寝が遅くなってしまうことが予測できていた日には、起きないならしばらく寝かせておいたりもしました。そろそろ朝寝は段々短くしていく時期って知っていたのに。こうやって書くと、娘の生活を完全に大人の都合で動かそうとしていた感が強くて反省です。

 

クリスマスの夜の夜泣きからの発熱、そして・・・

そんな感じで生活リズムが3日間崩れたクリスマスの夜、数カ月ぶりに娘が起きて泣いて眠れないという事態が起こりました。確かこの日も、朝寝は少し長い目で午後の昼寝は1時頃から3時頃までさせていたと思います。

義家族は真面目なクリスチャンではありませんが、クリスマスはそれでも特別な日で、朝から家の中の雰囲気が違います。七面鳥焼いたりごちそうを用意したりでみんなバタバタ。午後には娘も一緒に沢山のプレゼントを開けて大興奮。家族みんながワクワクしている刺激的な一日を過ごして、夜はコテンと寝付いてくれました。

恐怖が始まったのは10時半頃。突然泣いて起きてそのまま寝付けない娘。寝言で泣いたり体調が悪くて起きてしまっても、いつも自力でまた寝てくれていた娘が、なぜかこの日は全く寝付けない。こういうときは、一度起こして子守唄を歌ったりして、いつもの入眠儀式の絵本を読めば寝てくれないことは一度もありませんでした。でも、この日は何回そうしても寝てくれない。一旦寝たと思っても30分もするとまた起きて泣く。これを繰り返して結局寝たのは12時過ぎ。その夜は更に1時半、3時と泣いて起きるを繰り返したのでした。ほとんど夜泣きを経験したことがなかった私たちには聖夜の恐怖体験になりました。

クリスマス翌日の夕方、娘は38度くらいの熱を出しました。なんだか疲れているようだったので、6時すぎに寝かしつけたところ朝までぐっすり。クリスマスの日の夜泣きは体調が悪かったからなんだね~、と夫婦で納得したのですが、夜に起きて泣いたのを体調不良で済ませてしまったのが更なる失敗でした。その後も昼寝スケジュールが適当な生活を続けてしまい(移動日は仕方がなかったとは言えど)、その後は毎日7時には寝るんだけど10時以降に起きて泣いてそのまましばらく寝てくれない、という夜が続いたのでした。

 

夜7時に寝るけれど・・・赤ちゃんの睡眠の不思議

連日の夜泣きに夫婦でさすがにまいってきて、生活リズムをちゃんと元に戻そう、という話になったのは年が明けてからでした。元に戻ったら、たった2日で朝までぐっすり眠る娘が帰ってきました。夜泣きの原因が生活リズムの崩れだということには、なかなか気が付きませんでした。なかなか気が付けなかったのは多分、いつも夜7時には寝てくれていたからだと思います。

上の本を読んでみて、私たちの失敗は「朝寝が長すぎた(一日の昼寝の合計が長すぎた)」のと「午後寝が遅すぎた」ことだと分析しています。どちらも、夜の眠りを浅くさせる原因になりそうなことではあるのですが、なにしろ娘は夜7時になると眠そうに寝ていたのです。昼寝が長すぎ、遅すぎだとは思いませんでした。

そこで7時に眠れなくなってくれていたら、すぐに午後寝が遅すぎって気が付いたのになぁ、なんて思うのですが、なぜかそのときは眠れてしまったようです。毎日その時間までには寝ていた習慣のせいかもしれません。でも、結局眠くないから後で起きちゃって、そのまま寝付けないから泣いちゃう、という感じだったのかなぁ、と推測しています。赤ちゃんの睡眠って不思議です。

 

以上、身をもって規則正しい生活の大切さを感じた話でした。最近娘はどんどん動くようになってきたので、ちょっと遠出したり色々なところに連れて行ってあげたいのに、昼寝時間を意識すると、なかなか遠くまでは出かけられない。そんなジレンマがありますが、朝寝がいらなくなるのもすぐだろうから、それまでこのままいっぱいお昼寝する娘ちゃんでいてもらいたいと思います。

 

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起きて起きてー!朝寝はもう終わりだよ!

12連休、久しぶりの娘中心生活を終えて

あけましておめでとうございます。10月にせっかく始めたこのブログですが、12月はまさか1度も更新できず久しぶりな更新になってしまいました。始めたばかりの地味なブログなのに、更新がなくてもアクセスがあったり、ずっと前から読んでいたブログを読者登録したら登録し返してもらえたり、既に嬉しいことが沢山ありました。今年はできる限り更新していくので、よろしくお願いします。

 

12連休を楽しんだのですが・・・

イギリスでは、クリスマスとその翌日のボクシング・デイと1月1日は祝日です(今年はその全部が振替休日)。私が働いている会社はクリスマス以降お正月までの間の平日も休みで、私は金曜も休みなので23日も休み、さらに1月3日も有休をとって12連休でした。日本を出て5年近く経って、日本で働いていた頃の感覚を忘れてしまいましたが、日本だったらこんな長く休んだりできないのかな。育休から戻って2か月過ぎたところに嬉しい長期休暇でした。

イギリスのクリスマスは日本のお正月のような感じで、家族と過ごすのが一般的です。私たちも23日に車で6時間かけて義両親の別荘に行き、義家族と一緒にクリスマスを過ごしました。29日に自宅に戻ってきた後は頑張ってお節料理を作って、お正月は少し日本らしく過ごしました。そして、今日リフレッシュして仕事に戻りました。「リフレッシュして」というと聞こえがいいですが、久しぶりにずっと娘と過ごす生活を4日以上して、最後はちょっと疲れてしまいました。1月2日の夜には、夫と2人で仕事に戻るのが結構楽しみだね・・・という感じでした。

仕事も色々と大変なこともあるけど、やっぱり24時間子育ては大変。職場では娘が手を伸ばす心配もなく温かいコーヒーが飲めるし、ランチもゆっくり静かに食べられる。はいはいで勝手にあちこち行っちゃう娘を追いかけたり、危ないものを触ろうとするのを監視する必要もない。思うようにいかない仕事もあるけど、少なくとも一緒に働く相手は大人。赤ちゃんよりは話が通じる。赤ちゃんがいると、どうしても生活が赤ちゃん中心に回ることになる。産後すぐからそれを当たり前としてやっていた間は大丈夫だったのに、仕事に戻ったらたった2か月で忘れてしまったようです。久しぶりにの感覚にちょっと疲れてしまったようです。

 

休みが終わって分かったこと

子育てを辛いと感じる理由の一つに、家事でもなんでも、やっていることを何度も中断しないといけないから、何もかも中途半端になってしまって達成感が得られないから、というような話を読んだことがあるのですが、本当のことだなぁ、と思いました。仕事をしていれば、それがつまらない仕事だとしても、自分のやってることに集中することができて、さらにその仕事を片づけることができたら達成感が得られるものです。今の仕事には色々と不満がありますが、日々の小さい達成感の積み重ねがあるから頑張れています。

私は恵まれた環境で仕事しているので、復帰してから一度も辞めて専業主婦になりたいとは思ったことはなかったのですが、仕事で嫌なことがあると「仕事辞めたいなー。主婦になってもいいのかなー」なんて甘えたことを思ってしまうことが全くなくはありませんでした。こんな気持ち、本当に甘え以外のなんでもない。改めて、自分には専業主婦になって子育てするのは無理だと感じました。世の中の専業で頑張ってるお母さん達を尊敬します。

 

小さな子供を預けて働いても

娘は3日からまたチャイルドマインダーさんのところに預かってもらっていました。3日の朝、夫が連れて行ったときは少し泣きそうだったようだけど、私が迎えに行ったときにはご機嫌で遊んでました。今朝はもうすっかり元通りで、チャイルドマインダーさんの顔を見るなりニコニコ。

まだまだ小さな娘を預けて働くことにはもっと罪悪感を感じるものかと思っていたし、慣れるまでの数週間は実際心配でした。でも、今すごく楽しそうにしてくれているのを見ると安心します。三歳児神話なんてデタラメだ、と言いたくなりますが、今回帰省中に、少年犯罪者の更生に関する仕事をしていた義母から印象に残る話を聞きました。

「2歳までに十分な愛情を受けられなかった子供は、脳の成長からそれ以降にどんなに愛情を注いでもらっても、それを受け入れることができないという研究結果がある」という内容。

科学的根拠に基づいた研究ソースを読んでいないので、この真偽を議論することは私はできませんが、実際に色々な悲惨なケースを見てきた義母は、この話を心から信じているようでした。三歳児神話は、母親にプレッシャーを与える日本特有の話だと思っていたので、イギリスでも少し似た話があることに驚きました。義母は、80年代に子供を産んでからも女性が働き続けられる社会を目指して政治活動していた人なので、「十分な愛情を注ぐ」ということを、「母親がずっと一緒にいないといけない」なんて絶対に言いませんが。

 

義家族と過ごして思ったこと

何より今回ずっと義家族と過ごして、大勢の家族に囲まれた子育てっていいなぁ、と思いました。毎日義母がご飯を作ってくれて、義父はせっせと美味しい紅茶を入れてくれて、義弟は娘と遊んでくれて、はっきり言って至れり尽くせり楽させてもらった、というのもありますが(それなのに、仕事に戻るの楽しみにしてるって私がダメ嫁なだけじゃなく夫も含めダメ両親な私たちですが・・・) 、色んな人に囲まれてる娘はとても幸せそうでした。

母親だけじゃなくて父親はもちろん、大勢の家族が助け合って子育てするのが本当は理想的。私の両親は日本にいるし、義両親も近くに住んでる訳ではないので、日常的に頼ることはできません。でも今回の休みには、おじいちゃんにもおばあちゃんにも、おじさんにも沢山可愛がってもらえて、娘は私達からだけじゃなく色んな人から愛情を注いでもらってる、と自信をもって感じたのでした。

 

最後取り留めのない話になってしまいましたが、色々なことをつらつらと考えた休暇でした。

11ヶ月、娘の英語理解力に驚く

色々と立て込んでいたらすっかり更新があいてしまいました。来週で娘は1歳になります。預け始めて1か月半たちました。娘と一緒にいられるのは、月から木は朝と夜の合計2時間くらいと金曜から日曜の週末だけですが、この1か月半でものすごい成長を感じます。

体の発達は割とのんびりさんなので、今もあまり歩く気配がなくつかまり立ちでやっと伝い歩きできるようになった程度です。でも、言葉を理解しているな、と感じることがぐっと増えてきました。

 

日本語への親の願い

海外在住の日本人なら、子供が日本語を話せるようになることは、誰もが願うことだと思います。我が家も例にもれず、娘には日本語を習得して欲しいと考えています。特に夫はかなり気合が入っています。英語が通じない日本の田舎に住んだことがあるので彼は日本語ペラペラです。日本語が話せることと日本に住んだ経験は彼のアイデンティティの一つでもあるようで、日本語と日本文化に囲まれてイギリスに生きることを、娘にもポジティブに受け取って欲しいようです。

前置きが長くなりましたが、そんな私たちなので家での会話は全て日本語、娘には毎日日本語の絵本を読み、母親に送ってもらったいないいないばぁのDVDを毎日見せて、娘の日本語の早期教育をしてきました。

なんとなく、日本語で話しかけている内容が伝わっているなぁ、という印象はずっとあったのですが、はっきり理解していると分かった最初の言葉は、まさかの英語でした。今日は、喜ばしいはずの娘の成長なのに、日本語への期待が大きすぎたせいで少しがっかりしてしまった話を書きたいと思います。娘の英語力がどこからきたかも考えてみたいと思います。

 

英語の言葉で手を振った

できるだけ日本語の絵本を読み聞かせしている私たちですが、英語もできるようになってもらわないと困るので、たまに英語の絵本も買い足したりしています。先週末、久しぶりに新しい絵本を買いました。空港の様子を書いた仕掛け絵本です。早速夫が娘を膝に座らせて読んであげたところ、

 

Wave goodbye to you and me.

 

という言葉に合わせて娘が手を振ったのです。誰かがバイバイしてるのを見てバイバイし返してくれることはそれまでもありましたが、言っただけでバイバイしてくれたのは、はじめてだったので驚きました。しかも英語の言葉で。

その後何回か試してみたら、"wave goodby"でも"wave hello"でもどちらでも手を振ってくれることを確認。でも、バイバイと言うだけではやってくれません。どうやら"wave"という単語に動きが結び付いている模様です。他にも"clap clap"と言ってみたら手をパチパチしてくれました。全部、気が乗らないときはやってくれませんが。

日本語でもパチパチと言うと、たまに手を叩いたりしてくれたので、両方理解してくれていると思いたいです。

 

英語DVDの効果?

チャイルドマインダーに預けだしてから、週に4日はほぼ英語漬けの生活を送っている娘なので、英語をどんどん理解するようになるのは当然のことでしょう。ただ、理解している単語が"wave"と"clap"なのは、娘の好きなベビーサインの歌からと推測しています。

生後9か月のときから、歌いながらベビーサインをするクラスに通っていました。そこでいつも歌う歌の中に、"shake shake shake"と歌って手を揺らしたり、"wave hello, wave hello"と手を振ったり、"clap clap clap"と言って手を叩く歌があるのですが、waveという単語はそこから覚えたような気がします。

クラスの間、娘があまりに楽しそうだったのでDVDも買ってよく見ていました。子供は好きな歌とかから言葉を拾っていくものなんだなぁ、と改めて感じました。

 

最近、日本でも英語の早期教育のための教材だとか、幼稚園で教えていたりとかあるようですね。それをしたから後々英語がペラペラになることも、それをしなかったから英語が話せるようにはならないことも、どちらもないとは思いますが、赤ちゃんの柔軟な頭に楽しい英語のDVDを見せれば、何かしら吸収してくれるのかもしれない、と感じました。

 

ならば日本語も

今後、夫の家族やイギリス人の友人に囲まれて育ち、現地の学校に通うであろう娘の英語のことはあまり心配していません。でも、日本語をネイティブレベルで話せるようになるには、それなりに努力しないいけないのではないか、と思っています。学校に通い始める前から、英語のほうが先になってしまっていることは少なからずショックでした。英語のDVDを見せていたのだから仕方がないことですか。

日本語のほうはというと、いつもいないいないばぁを見ていますが、毎日違う録画した番組を見るよりも、売っているDVDを買って何回も同じものを見せるほうがいいのかもしれません。いないいないばぁも、同じ歌を一定期間は毎日流してくれますが、ずっと同じではありません。ベビーサインのDVDは全く同じものを何回も何回も見ているので。
 

英語を理解していることに先に気が付いたので少しショックを受けてしまいましたが、娘の成長が感じられたのは本当に嬉しいことです。もう少し色々できるようになったらそのうち記事にしようと思っていますが、少しずつベビーサインもしてくれるようになってきました。英語、日本語の成長も書いていきたいと思います。

どちらにしても、サインも言語も強制してやらせることじゃないので、娘が楽しみながら覚えてくれるように、私も娘の成長を楽しみながら一緒に勉強していきたいな、と思っています。