イギリス子育てレポート

イギリスで子育て奮闘中。調べたこと、やってみたこと、感じたことをレポートします。

イギリスで自宅出産レポート①-無痛分娩か自宅出産か。

次女はあっという間に8週になりました。大きく生まれた上にどんどん成長して、いつの間にかもう新生児らしさもなくなってきてしまいました。なんだか寂しい…。

忘れないうちに出産レポート開始します。めちゃくちゃ長くなりそうな気がしますが、お付き合いいただけると嬉しいです。

 

満身創痍だった長女出産の経験

今回の出産は無痛分娩にするか自宅出産にするかで悩みました。

長女の出産は絶対に自然分娩と思っていた訳ではありませんが、なんとなくやっぱり自然に産みたいなぁ、というゆるい気持ちで臨みました。痛みにも強いほうなのでなんとかなるような気もしていました。

始めのうちは上手く呼吸することで耐えられていた痛みも、子宮口3cmから急速に進んだためか陣痛の合間も分からないくらい強く感じるようになりました。出産の前はなんとなく自然分娩のほうが良いような気がしていたのですが、激しい痛みに耐えながら自然分娩にこだわる理由が私には一つも見つけられませんでした。

3人に1人が無痛で産むイギリスなので、無痛分娩を希望すれば問題なくできたはず。なんでこんなに我慢しているんだろうと自問自答しているうちに、無痛に切り替えられるタイミングを逃してそのまま水中出産継続。陣痛の波が分からないからいきむタイミングも分からず、腸まで達するギリギリ手前のひどい傷を負ってなんとか出産。

結局、半身麻酔で縫い合わせることになったので、無痛分娩に使う麻酔よりも強い麻酔を打つことになり、だったら最初から無痛にすればよかったのに…という思いが残ることになりました。

会陰裂傷の回復にも時間がかかり、産後の私はまさに満身創痍という言葉がぴったりな状態でした。

次はあんなにボロボロになっていたら長女の世話なんて絶対に無理。だったら今度は最初から無痛分娩で。というのが無痛分娩を考えた理由でした。

 

振り返って感じる病院のイマイチさ

その一方で、病院に行くまでは呼吸とTENSマシーン*1を使って上手くコントロールできていたのに、なぜ急に上手く行かなくなったのか…長女のお産を何度も振り返りました。

陣痛の波が分からなくなったのは、多分痛すぎてパニック状態だったから。そんな状態になったのは病院に着く前の車の中から。渋滞にはまって時間がかかり、車を止めるところもなかなか見つけられず、駐禁覚悟で無理矢理止めて病院に入って夫が車いすを探したけれど病院スタッフは誰も助けてくれず、長い廊下を必死に歩いてやっと入った部屋は狭くて薄暗くて居心地が良くない。

出産後も、お金を払って個室にしてもらったけれど、窓も空調も壊れていて部屋はサウナのように暑く新生児を寝かせておくのに不安を覚える程。食事は、ローストチキンと名乗るパサパサの鶏胸肉や、30分は茹でてそうなデロデロなパスタ。シャワーは水圧が足りず、髪の毛を洗ったものなら泡も落としきれないような勢い。

 

思い返せば思い返すほど、自宅で産みたいと思うようになったのでした。でも、自宅出産なら無痛分娩はできません。次はもっと上手く痛みをコントロールできるのか。その悩みを解決したのがhypnobirthingという方法でした。Hypnobirthingについて次回に続きます。

*1:背中に貼ったパッドから微弱な電流を流しエンドルフィンの放出を促すことで痛みを抑制する機械。出産の早い段階での痛み止めによく使われています。