娘がクループ症候群で救急車で運ばれた話
最近、朝は霜が降りていたり冷えてきたな、と思ったら、日曜の夕方から娘が発熱。今朝は様子見て仕事は1時間遅刻、元気そうだったから保育園行かせて出勤したけれど、3時過ぎに熱が出たと保育園から電話があって仕事早退という週明けでした。
3週間前にも娘が熱だして仕事を休んで保育園を休ませたばっかりだったから、ちょっと無理して保育園行かせてしましました。でも、仕事も保育園も遅刻した上に結局早退するくらいなら、潔く朝から休みとって娘をしっかり休ませてあげればよかったと後悔です。ただの風邪でも病気の判断は難しいです。
でも、タイトルの救急車で運ばれたのは今回のことではありません。娘の体調不良で思い出した3か月ほど前にあったことを書いてみます。
Croup(クループ症候群)
英語ではcroup、日本語でもそのままクループ症候群って聞いたことありますか?
私は全く聞いたことがなかったのですが、ウィルス感染などによって気管や咽頭、声帯に炎症が起こり、気道が狭くなってケンケンと乾燥した咳がでたり呼吸困難になるなどの症状を総称してcroupと呼ぶようです。6か月から3歳くらいまでの子供、特に1歳以下によく見られる症状だそうです。
症状や原因などは詳しいウェブサイトを見てもらうのが一番ですが、私たちは無知だったので同じように知らない人がいたら役に立つかも?と思うのと、イギリスの111やA&Eにかかった経験として書いてみます。
夜間救急へ運ばれるまで
突然の呼吸困難
その日の昼間、娘はいつも通り元気いっぱいでした。気になったのは普段より少し食欲がないくらい。それでも、普段大食いの娘がおかずを残したくらいでご飯を子供茶碗一杯食べていて、たまには食べない日もあるよね~くらいにしか思っていませんでした。
いつも通り7時には寝かしつけて私はお風呂に入っていた夜10時過ぎ、ぐっすり寝ていた娘が咳き込んだと思ったら号泣し始めました。娘はいつも別室で寝ていてモニターをつけているのですが、モニターのスピーカーを通さなくてもよく聞こえるくらい泣き始めました。
普段なら寝てる間にちょっと泣いても大体寝言泣きで自分でまた寝付く娘ですが、明らかに様子がおかしく夫がすぐに部屋に見に行きました。私も長風呂を切り上げたのを覚えています。
娘はぐっすり寝ていたのに急に息が苦しくなってパニックを起こしてしまって、ますます息が苦しくなっていた様子。半分寝ぼけていたのを目覚めさせたところ、泣き止んで呼吸困難のような状態は脱しました。でも呼吸が浅くゼーゼーと普通じゃない音。喉に何かが詰まって上手く息ができないようにも感じました。
困ったときの111
明らかに普通の状態ではない娘。だんだん落ち着いてきてはいるけど朝まで様子見で大丈夫なのか。でもGP(かかりつけ医)はしまっているし、緊急の999にかける程危ないわけではなさそう。ということで、緊急ではない医療相談の電話番号111に電話しました。111も999同様、24時間365日開いているそうです。
幸い私は夫に電話してもらえたけれど、日本人の知り合いの情報によると、111には日本語の通訳スタッフもいて、日本語で相談できるそうです。
電話で娘の様子を伝えたところ、1歳の幼児であること・呼吸に問題があることから、「念のため救急車を手配するので、paramedic(救急隊員?良い訳が思いつきませんでした)に診てもらってください」とのこと。
”救急”車と言っても緊急ではないから優先度は低かったようで30分位待ちました。その間に、病院に行くことになったときのために、娘のおもちゃやらお菓子やらをバッグに詰めて、お風呂出たままの髪を乾かしたりしていました。
深夜のA&Eへ
救急車のparamedic達はとても優しくて、多分croupだろうと診察がつきました。でも、自分たちは小児科医ではないから念のため小児科のあるA&E (accident and emergency)に行きましょう、ということになりました。
何もかも無料のイギリスのNHS (National Health Service)。妊娠・出産ではとてもお世話になってとても感謝しているけれど、明らかに人手不足で効率も悪い。そんなNHSのロンドンのど真ん中の病院の深夜のA&Eなんて、どんだけ待たされるんだろう...でも苦しんでいる娘のためです。
人生初の救急車。paramedicの一人と話していたら、私たちがが病院に行くことをすぐ同意してくれてよかった、と言うので詳しく聞いてみたら、
子供を病院に連れていくことを医療従事者に言われて拒否した場合は警察を呼ぶことになる
とのことでした。虐待としてとられるのかな。
長くなってしまったのでA&E小児科の話は次に続きます。