イギリス子育てレポート

イギリスで子育て奮闘中。調べたこと、やってみたこと、感じたことをレポートします。

イギリスでの転職活動と自分自身について思うこと。

はてなブログから「そろそろ次の記事を更新してみませんか?」とメールが来てしまいました。前回の更新から1カ月も経ってしまったので。この1か月何をしていたかと言うと転職活動に勤しんでいました。今は面接の帰りの電車の中でこの記事を書いています。

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この1か月の間に歩けるようになったと思ったらもう走れるようになった娘

 
10月に育休から復帰してからあっという間に 半年が経ちました。復帰直前は24時間子供と一緒の生活に少し疲れてきていて復帰を楽しみにしていたのに、愚痴を書くときりがないので詳しくは書きませんが、今の会社に色々と思うことが出てきました。産休に入る前は産休だけを希望にしてなんとか頑張っていたので、当然復帰後はその心の拠り所がなくなってしまいました。
 
復帰前は初めての子育てで育児と仕事の両立がどうなるか想像もできなかったので、育休から今の会社には戻らず新しい仕事をするという選択肢は考えませんでした。でも半年経った今両立していける自信がついたので、次のステップに移る決意ができました。
 
今のような日系企業には申し込まず、日本で働いていたのと同じ業種の公共団体に絞って申し込んでいます(あまり具体的に書くのもあれなので微妙な描写ですが)。3年半前にはじめてイギリスで仕事を探していたときは、他のイギリス人候補の中で転職活動をするなんて考えもできませんでしたが、毎日を必死に生きているだけで人間成長するものです。
 
この国では日本の新卒一斉採用のような制度はないし(企業によってgraduate schemeというのはありますがどこでもあるわけじゃなりません)、どこに配属されるかわからない正社員採用なんてものもありません。そのポジションに必要な人材をその都度採用するのが普通です。昇進昇格はあるけれど終身雇用制度はないので、今の会社で十分な経験を積んだら別の会社のできれば今より上のポジションに移る、というのがキャリア形成として普通な考え方です。
 
不満がありながらも今の会社では色々な経験を積ませてもらいました。英語を母国語にする人に比べれば当然英語力は劣る私ですが、その業務を遂行できる知識や経験があって、色々な貢献ができるとアピールできれば仕事がもらえるはず、と信じて転職活動を始めました。今のところ3つ申し込んで2度面接に呼ばれました。かなり絞ってじっくり準備して申し込んでいるのもあって、面接に呼ばれるのとしては悪くない率だと思います。
 
2回の面接の経験から痛感したのは、学歴や職歴は関係なく私がどんな貢献をできるかが大事ということです。私は一度大学を中退しているので、日本で面接を受けると必ず経緯を説明しなければいけなかったのですが、こちらではそんな過去の話は何も聞かれません。それよりも、彼らが興味のあることは今の私が何をできるか、ということでした。
 
中学から有名な私立の学校に通っていたので、ある意味私は学歴に隠れた人生を送ってきていました。学校名を言うだけですごいね、と言われる人生でした。でもイギリスにではそんな学校誰も知らないし興味もありません。今働いている会社も日本では大企業ですがイギリスでははっきり言って誰も知りません。日本人ってこともアイデンティティの一つにはなっているけれど、日本になんか興味ない人は大勢います。
 
学校名や会社名でもなければ国籍でもなく、私という人物が何を成し遂げてきて何ができるどんな人間なのか。ちょっとずつ考えて答えていけるようになりました。30歳過ぎてようやく胸を張って私はこういう人間です、と言えるようになってきた気がします。
 
私は母親から過剰な期待を受けて育ってきたので、同じようなことを娘にしないか心配になることが多々ありました。ずっと母親の期待に応えることばかり考えて、学歴とか資格とかで取り繕って見せてたけど中身が伴わなくて自分に自信がない。いつもそんな感じでした。でも、最近私は大丈夫なような気がします。自分の軸がしっかりできれば、娘と自分の境界線を間違って乗り越えることはないだろう。そんな風に思えるようになりました。
 
さて今は面接の結果を待っています。明日までに連絡すると言われました。ダメだったら転職活動は続くし、決まったらロンドンから地方都市に引っ越しです。たぶん定期的な更新はできません。この半年間に全く運動できず、せっかく産後ダイエットに成功したお腹が過去最悪の状態になっています。でも、今は本当に時間がないのでダイエットも全部落ち着くまでおあずけ。
 
ブログもダイエットも転職・引っ越しを乗り越えてじっくり続けていきたいです。そのためにもうひと踏ん張りしようと思います。