イギリス子育てレポート

イギリスで子育て奮闘中。調べたこと、やってみたこと、感じたことをレポートします。

育児中にカジュアル化した服装はいつか戻るのか。

自転車通勤を始めて防水のコートやらズボンやら買って、お金がないのに新しくバッグやらコートやら欲しくて毎晩ネットサーフィンしながらため息をついています。

 

海外在住故の見た目への意識の低下

イギリスに住み始めてから、ただでさえ日本にいたときより自分の見た目を気にしなくなってきたのに、自転車に乗り始めて見た目への意識の低下が酷すぎて自分でもまずいと思い始めました。

サイクリングには見た目より何より実用性重視。この国では決められた自転車道以外は自転車は車道を走ることになっているので、安全のためにヘルメットをかぶるのが普通です。ヘルメット着用を義務化しようとする流れもあります。

多少の雨には負けないように上着は防水防風はもちろん、冬には日照時間が非常に短いこの国で暗い中を走っても安全なようにhigh-vis(high visibility)という反射テープなど施したド派手な蛍光色ジャケットを着ています。自転車に乗ってる人は結構みんな着ているものです

ヘルメットにhigh-visジャケットに当然靴はスニーカー。郷に入っては郷に従え。あまり気にせず着てしまっていますが、この服装でとても日本には行けません。

http://road.cc/sites/default/files/styles/main_width/public/images/News/Cyclists%20in%20high-vis%20%28CC%20licensed%20image%20by%20garryknight%29.jpg?itok=1heoL2Yd

 

そして、新しい職場は服装がとっても自由です。ジーンズにTシャツの人もいます。そもそも女性が多くて男性が少ない職場なので、スーツにネクタイの男性は皆無です。面接の時ですら、面接官だった今の私の上司(女性)の上司(男性)はノーネクタイでした。女性はレギンスにぺたんこ靴や、暗めのジーンズにUGGブーツとか。そんな職場なので7cmヒールですら反対に浮きます。

前の職場でも私の仕事柄スーツを着る必要はあまりなかったけれど、同じフロアにいる人の大半が、男性ならスーツで女性ならヒールを履いたので、なんとなく私もヒールを履いていました。それが別に嫌な訳でもなく、きちんとした服を着てヒールをはくのも楽しかったと思います。通勤時はスニーカーに履き替えてたから足も疲れないし。

ロンドンでは、移動中はスニーカーでオフィスについたらヒールに履き替えるって人は多い気がします。朝の通勤電車に乗っていると、オフィス用のきちんとした服の足元にすごいカラフルなスニーカーって人いっぱいいます。いっぱいいすぎてむしろそれがファッショナブルなようですらあります。

こういう組み合わせでスニーカーをはくのに抵抗をなくした時点で、服装のカジュアル化というか意識の低下は始まっていたと思います。

 

産後ハイヒールとの距離がつめられず

イギリスに引っ越してからヒールをはく機会はかなり減りました。まだ20代だったせいかもしれないけれど 私も日本に住んでいたときは「この服ならヒールを合わせなきゃ!」っていう考えが結構ありました。毎日じゃなかったけど、そういう服のときは朝から一日中ハイヒール。

ロンドンでは東京でよく見かける昼間からハイヒール履いて膝かくかくさせて歩いてる若い女性はあまり見かけません。昼間はスニーカーとかローヒール。夜おしゃれして出かけるときになったらヒールに履き替える。そんな感じ。

私も夜コンサートに行ったりオペラ見に行ったり、ただ単に素敵なレストランに食事に行ったりするだけでもヒールをはいていました。

でも、それはもはや遠い過去のよう。娘が生まれてからは夜そんな風におしゃれして出かける機会は激減。昼間、バギー押したり抱っこひもでお出かけには断然スニーカーがラクチンで毎日スニーカー。

 

妊娠してお腹が大きくなってきてからは、夜出かけるときも知り合いの結婚式に行った時もヒールは無理でフラットシューズになってました。産後も、まだ体の調子がイマイチだし無理する必要ないしって、たまに義母が娘を見てくれて出かける機会があってもヒールをはくことはなくなりました。

職場は唯一のヒールをはく機会でした。それもついになくなって、通勤時の自転車用のアイテムを揃え始めて、持っているハイヒールのコレクション達、きれい目のコートやスカート達をどうするか悩ましくなってきました。

本当に着たいなら好きに着れば良いはずなのに、なんかもうしっくりこないんですよね。残念なことに。今の生活に満足してるから、尚更頑張る気が起きないというか。

ただ、ここで今持ってる靴達を処分してしまったらもう二度とヒール靴をはくことは来ない気がして、処分できずにいます。

 

自分自身のボーダーラインを決める

私の母親はヒールなんて持っていませんでした。せいぜい3、4cmの太めヒールのショートブーツくらいです。私や姉がヒール、ヒールって言うから真似して試着してみて、やっぱり無理って言っていたことを思い出します。

子供が生まれても年をとっても、素敵なヒール靴を履きこなしている女性はいっぱいいるのに。でも、もう自分自身の現実の流れを受け止めるべきなのかもしれない、なんて思ってしまいます。

 

ただヒールは履かないにしても、自転車に乗ってる間はhigh-visジャケットにヘルメット着用だとしても、仕事の昼休みに外に何か買いに行くのにhigh-vis着るのはいくら私でも抵抗を感じました。寒すぎない今の応急処置として、大判のストールを職場に置きっぱなしにして昼休みはそれをコート代わりに羽織って出かけることにしています。

こんな風に最低限これはしない、というボーダーラインを作ってみることにしました。もっと寒くなったらコートがないと外に出るのは厳しくなるから、ユニクロのウルトラライトダウンを買って置きっぱなしにしようかと計画中。お金ないけど。

手持ちの冬物コートは、普段用カーキのミリタリーコート、カジュアルなダウンのショートコート、仕事用になってきてたきれい目なコートが黒とベージュ1着ずつ、ちょっと薄手なポンチョ型のコートの計5着。そのどれかを置きっぱなしにしちゃったら、それぞれに合う服を週末に着るときに家にない困るから。

まだ往生際悪くきれい目なコートも着る機会があるかもしれない、と思っています。1回くらいしか着ないで冬が終わるかもしれないのに!

 

春になったら断捨離を…

引っ越してライフスタイルが変わったから、まだどうなるか分からない。捨ててしまうにはまだ早い。と思うことにしています。

前は春や秋に着てたトレンチコートはこの秋一度も着なかったけど。多分もう寒すぎて着ることないけど。やっぱりまだ捨てられない。

娘がもう少し手が離れたら、いつか着飾って出かける日がくるかもしれないし。そのときにはもう今持ってる服なんて似合わないくらい年をとってるかもしれないけれど。

 

今日はこんな私の独り言に最後まで付き合って下さってありがとうございました!せっかくブログに書いたんだから、ちょっとは服装にかける意識をもう一度高めたいと思い始めました。